コマンド基礎
npmコマンドを使う上での基礎知識です。
npmとは
npmは(Node Package Manager)の略で、Node.jsのパッケージを管理するためのツールです。
Node.jsをインストールするとnpmも同時にインストールされます。
Node.jsのインストール
以下、Node.js公式サイトよりモジュールをダウンロードしてインストールしてください。
(Node.js公式サイト[日本語])
https://nodejs.org/ja/
https://nodejs.org/ja/
推奨版と最新版がありますが最新機能を使いたいという場合を除いて推奨版をおすすめします。
インストール後にコマンドラインから以下コマンドでバージョン番号が表示されれば準備完了です。
C:\>npm -v
6.14.12
表示されるバージョンは環境により異なります。
エイリアス
コマンドでエイリアスという場合はコマンドの別名という意味で、
ファイルのショートカットみたいなものです。
例えばパッケージをインストールするコマンドはnpm installですが、npm iというエイリアスが定義されているので npm installでも npm iでも同じ処理が実行されます。
npmコマンドには多くのエイリアスが定義されているので、混乱しないように主要なコマンドのエイリアスの種類は覚えておくと便利です。
グローバル・インストールとローカル・インストール
パッケージのインストール先にはグローバルとローカルの2種類があります。
- (グローバル・インストール)
- パッケージをすべてのプロジェクトで共通の領域にインストールするタイプです。
ここにインストールしたパッケージのバージョンを更新すると全プロジェクトに影響します。
すべてのプロジェクトで共通で使用し、バージョンも同時に管理したいパッケージをインストールするのに適します。 - (ローカル・インストール)
- パッケージをプロジェクト単位の領域にインストールするタイプです。
パッケージのバージョンを更新しても他のプロジェクトに影響が及ばず安全です。
プロジェクト単位で使うパッケージをインストールするのに適します。
グローバルのインストール先はnpm root -gコマンドで確認できます。
ローカルのインストール先はnpm rootコマンドで確認できます。
(カレントをプロジェクトフォルダに移動してから実行する必要があります。)
パッケージのバージョン
パッケージには必ずバージョンが存在し、x.x.xの形式で表されます。
例えば 3.2.1というバーションであれば、
・メジャーバージョン → 3、
・マイナーバージョン → 2、
・パッチバージョン → 1 という意味です。
各バージョンの意味は以下の通りです。
- (1番目:メジャーバージョン)
- 大きな変更が入るとメジャーバージョンがアップします。
このバージョンが異なるパッケージでは動かなくなる可能性が大きいです。 - (2番目:マイナーバージョン)
- 少しの変更が入るとマイナーバージョンがアップします。
基本的にマイナーバージョンを上げることでパッケージが動かなくなることは少ないです。
(下げる場合は動かなくなる可能性があります。) - (3番目:パッチバージョン)
- バグ修正などの機能変更が伴わない修正が入るとパッチバージョンがアップします。
なるべくパッケージのパッチバージョンは最新のものを使用することをお勧めします。
(パッチバージョンが低いパッケージはバグが含まれている可能性があるため)